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zoom RSS 行列のできぬ楕円道相談所K〜ノットストレートはなぜ反則か?

<<   作成日時 : 2014/02/12 20:56   >>

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 どうしてラグビーではマイボールを”真っ直ぐ入れる”のでしょうか?クイックスローで味方に投げるプレー同様の方法が他競技では主流です。
 せっかくのマイボール、”真っ直ぐ(相手との中間に)入れて・投げて”相手に捕られちゃうかもしれない・・・。やはり味方に投げたいところですが、どうして真っ直ぐなのか?と、この部分がまだ理解できないです。
 これが答えというものはないのかもしれませんが、通説みたいなものがありましたら是非ご教示頂きたいです。
  2014/02/01 01:02 (改行抜粋しています) 
 
       質問の記事はこちら→
           http://takeumako-ti.at.webry.info/201309/article_2.html


カワチャンさん、から久々にお題頂きました!!

行列のできぬ楕円道相談所、久々のオープンで〜す!
     
     前回のはこれ(このときはPKになるのか?というお題でした。今回のと関連あり)→           http://takeumako-ti.at.webry.info/201309/article_2.html#comment



 ホント、何でなんでしょうかねぇ。まっすぐ入れずに自分トコに入れたい…、
仰るように「他競技」=源流を同じくするサッカーを見ると、外に出たときは全方位投入だったりするのにね。
 ラインアウトとスクラムに、存在する「ノットストレート」について、なぜ真っ直ぐ放らなければならないのか、考えて見ましょう。
   



   まず、該当する条文はこちらです。

   第19条タッチおよびラインアウト 6)ボールの正しい投入
 ボールを投入するプレーヤーは、正しい位置に立って、また、フィールドオブプレーに脚を踏み入れずに投げなければならない。ボールはラインオブタッチ上に真直ぐに、タッチラインから少なくとも5メートルに地点で最初に地面に触れるか、またはプレーやニーに触れるか、触れられるように投げ入れなければならない。

   第20条スクラム 6)スクラムハーフによるボールの投入 
d)中央の線に沿いまっすぐに、最も近いプロップの肩の線を超えた地点において、まず地面に触れるように投入する。
   
  ※下線クラッシックラガー追加

 この競技規則が、「なぜあるのか?」を説明できれば。
実はこれなかなか手強いんです。しかも、面白い事が見えてきたりします。

 では、まずは定説、ラグビーの原則を見てみましょう。


  ボールの争奪  Contests for Possession
  攻撃/プレーの継続  Attack/Continuity of Play
  防御/ボールの再獲得  Defence/Regaining Possession
  多様性  A Multi-Faceted Game
  報償と罰  Rewardes and Punishments


5大原則が少し昔の競技規則には書いてありました。もちろん形を変えて、今の競技規則にも載っています。この中の一番上「ボールの争奪」の条文は少し書かれかたが変わっていますが、私の持つ06年の競技規則にはこのように書かれています。

ボールの争奪 
ボールの争奪はラグビーの持つ主要原則である。この争奪は試合中のあらゆる場面で行われる。争奪は、コンタクトプレーや一般プレー、そしてスクラム、ラインアウト、キックによる開始、再開の場面で発生する。これらの争奪はどちらのチームにも公平でなければならないが、その直前のプレーで、スキルのクオリティが優っていた側に有利になる。例えば、プレーを継続するスキルが未熟なためにボールをタッチに出したチームは、ラインアウトでの投入権は与えられず、また、ボールを前に落としたり、パスしたりすれば、次のスクラムにおいてプットインができないということである。



報告の原則 「結論から」
回答: ラグビーの主要原則、「争奪」が、プレー再開の場面で「公平に」行える事。
直前のプレーでスキルの劣る側に、少しハンデができるように投入権は与えられている。

      … というのが答でしょうか。












   すっきりしない…。

 で、ちょっと調べたんですけど、やはり何で「真っ直ぐ」なのか、わからない。
神社で芸能人が餅撒くように…
自分とこに有利になるように入れたいですよね。実際、サッカーはそうです。



 では、他の競技はどうでしょうか。

 バスケットボール。ゲーム開始は「センターサークルで主審のトスアップによるジャンプボール」で開始されます。
 スマイルジャパン(頑張れ!)=アイスホッケーは、プレーが停止した際の再開は「フェイスオフ:審判が両チームの選手(1人ずつ)の間に立ち、パックを投入」します。
   引用HP→ http://www.homemate-navi.com/useful/icehockey/index04.shtml 

 ここに揚げた両競技とも、審判がボール(パック)を、一方に不利にならぬように、「公平に」投入する。
そう、選手以外の第3者がゲームに関わってくるんです。ここが、ラグビーと源流から大きく違うところでしょうか。


 そもそも、裁定者(レフリー)がいなかったラグビーの源流を遡る必要があるようです。
 ラグビーは元々、レフリーがいませんでした。1840年台ラグビー校では、両チームの代表者、あるいは指名された2人の代理人」が審判の役割を担い、この頃からアンパイアーとして(多くは2人)競技区域の外に置かれ、時間の管理など一部の業務を行うようになったようです。※笛を持ったレフリーが登場するのは、さらに40年近く後、1885年頃とのこと。

 それぞれのチームの選手の代表者で協議されゲームが進められる事が前提であり、近代競技(バスケ、アイスホッケーなど)は裁定者がいることが前提となり、競技が進められます。


 まず、ここラグビーの源流=裁定者が居ないため、選手が再開のプレー(フィールド内ではスクラム、タッチにでればラインアウト)で、投入する役割を担い、かつ、「公平な争奪」になるように「真っ直ぐ」投入しなければならないという、ジレンマを背負う事となったと思われます。
 
 また、この「真っ直ぐ」という「再開の投入」非常に歴史があることが判りました。幕末日本で大政奉還行われた時代に、本場で行われたゲームを説明するクダリに、このような条文の記載があった。

 『インタッチ』になれば『それに最初に触れた人間が、それをまっすぐ第一線のプレイヤーの間に投げ込む』権利を得るというルールでプレーされていた。 
 (※緑文字、下線部=参考文献:オフサイドはなぜ反則か/著中村敏雄/平凡社より→ごめんなさい勝手に)。

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…らしいのです。すでに、選手間に「真直ぐ」という考えが、あったようなんです。真直ぐに投入した事により発生する「争奪」を楽しんでいたように思えます。

あぁ〜。誤魔化し。
 
 論点のすり替えをやっちゃってますな。
 脱線と言った方が聞こえはいいか。
 


 なぜ真直ぐか?

というお題に、私の能力では明確な答えを出す事が出来ませんでした。

「力んで」なんて期待させておきながら、申し訳ないです…
しかし「真っ直ぐ投入」を、考える事によって、ラグビーの源流を認識する事ができました。



 ちなみに、これだけ古くからある「真直ぐ」、さらに、競技の原則に関わる「真っ直ぐ」が、最近、蔑ろにされていて、自陣側に投入されるスクラム。なんかアカン様な気がしてきました。

 最初だけPKまで採ってー
 初志貫徹「真っ直ぐ」入れて、「争奪」を楽しむスクラムに戻してみませんか。
 
 私が現役時代、SH・HOの連携は必須でした。レフリーも「ノットストレート」、投入の前に脚を出す=先出し=「フットアップ」、地面に着く前に足に当てる=「ダイレクトフッキング」なんてのも、ビシバシ 採ってました(項目だけ見ればスクラムの投入、レシーバー側ともにラインアウトの反則が似ています)。

 3回目にPK適当かどうかわかりませんが、遠くない将来、「真っ直ぐ」入れないスクラムが、特異な時代だったといわれるかもしれない。だって、真っ直ぐ入れない投入が黙認(?)されているのは、この20年位かもしれない。ひょっとして20年後の将来、レフリーがスクラムにボールを投入する。 …なんて、ちょっと思ってしまいました。



 TV観戦、ハーフタイム。ゲームのスタッツで、ラインアウト獲得8/10とかありますよね。そのうち、スクラム獲得率5/7とか出るようになったりして。

 反則しなかった側が投入し、当たり前のようにマイボールにするスクラムより、原点に立ち返り「争奪」を取り入たスクラム回帰…

 バックスは出るかどうかヒヤヒヤしながら、ファンはワクワクしたりして。


  提案!

スクラムに、参加人数選択制度の採用を!


 ・フロントは3名で必ず構成される。
 ・9人まで参加可で、投入権を持つ側の指定した参加人数でスクラムを組む事ができる。
 ・投入側の指定数と同数、または少なくてもよいが、安全が確保できる人数である事。
 

ショートラインアウトでなくて、ショートスクラム!

ファイブエース配置の、3−2−1の6メンスクラムとか、
LO/FKの後に8番が2人の3-4-2の9メンスクラムのゴール前とか…

分が悪けりゃクイックで出す―3メンスクラムとか(5人は組んだほうがいい感じだけど)。

     もちろん、真っ直ぐ入れるんよ!
 

    面白うナイですか!? 
    駄目っすか?







…またまた、脱線させてすり替えちゃいました。

それだけ色々考えさせられるお題でした。
申し訳ないのですが、ここいらでお開きにさせていただきたく。

              あしからず、店主敬白。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ノットストレートが無くなったら、ラグビーは、精神的に全く違うスポーツになる可能性がありますね。
ところで。
前にも書いたと思いますが、試合で3人スクラムやったことあります。
相手もレフリーも目が点になっていました。
親父コーチ
2014/02/14 00:58
 親コーさん、こんばんは。
 確かに、ノットストレートが無くなったら、精神的に…だと思います。いや、これ考えてそう思えるようになりました。ただ、スクラムのコールなんかがイチイチ改定される度に、レフが声掛けな組めんのか…と思うのです。ロールアウェー然り、イエローカード然り。だから、精神的にはもうある世代から、大きく変わったような…。
 3人スクラムは衝撃的ですね。ところで、フロント2人というのはやった事無いですか?ちなみに、私の世代がどうも8人縛りの過渡期のようです。かすかに、10人とかやったみたいです。
クラッシックラガー
2014/02/14 20:15
クラシックラガーさん 大作をありがとうございました!
upされていることに気付かず、コメントも出遅れてしまい、スミマセン。
何か分かった気がします。

先のコメントにありました”精神的に違うスポーツ”という点も理解のダメ押しになりました。

原則の通り、”争奪”なんですね。

今までプレーが起きる順に考えてました。タッチだからラインアウト、ノックオンどからスクラムという具合です。
タッチでマイボールなのにストレートイン。ここでいつも?でした。

しかし逆に
@争奪ありき
A再開時も争奪 いきなりマイボールキープの状況では再開できない。争奪でゲットして始めてマイボールキープ。
Bだからストレートイン。
Cあとは再開のシチュエーションに応じてスクラムかラインアウトかPGかタップキックでスタートかなどルールを決める。

こう考えるとスッキリできました。

争奪戦をクリアして始めて本当にマイボール。争奪と言っても全くのイーブンでは再開ぜす、
ボール投入によるタイミング・作戦などの有利さが残されていて反則しなかったチーム側が少し有利。

整理すると
ラグビーは基本的にはボール争奪によってプレー再開し、争奪戦に勝ってキープしてようやくマイボールというスポーツ

間違っているかもしれませんが、自分なりに納得出来ました。
ありがとうございました!

PS
ラグマガで各チームSHにインタビューして欲しいな。名前伏せて記事にして本音を聞き出してくれたら是非読みたい。
カワチャン
2014/02/15 16:10
 カワチャンさん、おはようございます。
 色々書いたのですが、結局結論ではなくて私が考えた事と読んだ事を書いただけでしたね。こういうところは、そっとしておいて「神のみぞ知る」領域で生きてきた人たちが創生した競技。としたほうが良いのかもしれません。それでも、私なりの答えと、カワチャンさんの納得が得られたとすれば、お互いにとって有意義なテーマと時間を共有できたという事で…ま。よかったヨカったでしょうか。
 争奪を軸に改めて考えると、奪無くボールの所有権が与えられるPKの素晴らしさ、そこから蹴り出されたラインアウトが舞いボールになる不思議さ、タックルが起こった後「公平な争奪」が見えてくるのかもしれ無いと再認識させていただきました。よいお題ありがとうございました
 しかし、ノットストレートどうするんでしょうねぇ。現場のお話として、SHやHO、レフリー座談会読んで見たいですね。
クラッシック
2014/02/16 08:13

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